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療法食(闘病や老後のお世話に)
食欲減退で体力が心配な時、過長歯や折歯、老化などにより硬いものが食べれない時、流動食、など普段の食事とは違う食事が必要になる時があります。
でも作り方がわからなかったり、何を与えたらいいのかと不安になったりしますよね。
『わからないものは与えない』が基本ですが、少しでも役に立つ食事を与えたいと思うものです。
そんな時、『我が家の療法食 これなら食べてくれた』という情報があればとても助かります。
このページには、我が家の場合の療法食を掲載しています。
我が家のペレットはCR-LPFが主なのでそう表記していますが、普段与えているペレットで大丈夫です。ペレットを急に変えるとご飯と認識してくれず、余計食べなくなってしまうことがあるので気をつけてくださいね。
情報はあくまで参考として捉えてください。
状態によっては食材を選ぶ必要が出てくるためです。
たとえば下痢してるハムスターや高齢ハムスターに油分たっぷりの高カロリー食は不向きですし
寒い時期に食べムラで食欲が減退している場合は食欲増進のために嗜好性を高める方がよかったりと様々だからです。
そして同じ食品でも賛否両論の意見があるものもあります。例えば
レタス、ほうれん草、ヨーグルト、種子類、アガリスク他栄養補助食品など。
なので参考情報を集めて自分で調べ、判断するのが良い方法だと思います。
※ 参考とは
何をどう調べていいのかわからない場合や、行き詰った時の道を切り開くためのきっかけとして利用する情報だと管理人は考えています。
●病気の疑いはないけど継続的な食べムラが見られる場合や
比較的元気はあるけど食欲減退が見られる闘病中の場合
この場合は食欲の回復と維持に努めます。歯伸び防止のためにも硬めの療法食で良いでしょう。
食に貪欲な本能を思い出してもらうため、自分で食べる方向にもっていきます。
- 以下の食材を日替わりでセレクトして硬めの団子を作ります(団子の形がボコボコになる硬さ)
- いつどのタイミングで回復してもいいように、普段の硬いペレットも同時に添えておきます
ペレット (CR-LPF) |
トンカチなどで荒く砕き、軽くふやかす |
---|---|
かぼちゃ | チンしてやや形が残る程度にすり潰す(←↓腸疾患の場合は注意) |
さつま芋 | チンして少し形が残る程度にすり潰す 無添加なら焼き芋でも |
コーン | 茹でて少しだけ潰す 缶詰のコーンは極力避けて |
人参 | 硬めに茹で、みじん切りよりやや大きめにカット |
グリンピース | しっかり茹でて軽く潰す |
もやし | 生 |
ブロッコリー | 硬めに茹でてみじん切り |
キャベツ | 生でも茹でてもやや大きめのみじん切り |
りんご | すりおろしたものを少々 |
イチゴ | 小さくカット |
豆腐 | 湯通しして水をよく切り、潰す |
小麦胚芽 | そのまま練りこむ |
きなこ | そのままだとザラついて不評だったため練って混ぜ込む |
ビール酵母 | そのまま練りこむ(消化不良の場合は良。それ以外の下痢には悪) |
a/d缶 | よく練る(高齢や下痢、衰弱がひどい場合は悪 要:獣医師に相談) |
カスタムラックス | 嗜好性アップのためのふりかけ |
かぼちゃの種 | 皮を剥いて3等分くらいの大きさに |
ひまわりの種 | 皮を剥いて半分の大きさに |
鶏ささみ | しっかり茹でて水を切り、細かくカット |
●食欲はあるけど、過長歯や折歯、老化などにより硬いものが食べれない場合
- ペレットを完全にふやかします。
- 上記の食材をほぼすり潰した状態で混ぜます。(団子の形がきれいな丸になる硬さ)
●上記の方法で改善が見られず食欲が落ちてきた場合
- ペレットをCR-LPFからCR-LPF小粒に変更。CR-LPF小粒販売店 (CR-LPF小粒はクリーム状に滑らかにふやけるため)
- 上記食材の中から口当たりのいいものをセレクトし、練って混ぜる
- 少量のブドウ糖やハチミツ、ペットミルクなどを加える。(下痢の場合の乳製品は要注意)
- ペースト状に仕上げ、与える回数を増やす
- 食欲次第では、皿に置く以外にもスプーンで直接与える
●上記の方法で改善が見られず食欲が落ちてきた場合(2)
これはあくまで私の主観であり、飼い主自身の観察力と判断力に頼った情報ですが、私の経験上からの話しをさせてもらいますと、ハムスターの賢さを信じて導くのも手だと思っています。
普段から好き嫌いをしない子であることと衰弱しきっていないことが条件になりますが参考までに。
- ハムスターはその時自分に必要なものは何かを知っているので、飼い主の用意した食事では不足と感じている
- 健康だった頃の食事を食べやすい大きさにして穀類などのミックスフードを混ぜ、ハムスター自身にセレクトさせる方向にもっていく
- 極力身体を動かさなくても食べられるように、ご飯皿を移動させる
この方法で少しずつでも食べるようになってきた場合は、飼い主の見当違いだったことも考えられるので、ひとつの反省点として学びます。
ハムスターが選り好みして食べてるだけの場合もあり判断が難しくなると悪化させることにも繋がるので、普段から好き嫌いのない子に絞られるわけなのですが・・。
我が家の場合、この方法で最期まで食欲を維持したままのハムが多かったです。
ハムスターにとって闘病や老化での衰弱は、生きるために省エネモードに入ってると同時に食べること以外の楽しみが無くなるに等しいことだと思うので、たとえ回復が見込めない場合でも食欲の維持はハム生にとって大切なことなのではないかと思います。
ですがもし、この方法で愛ハムがが落ち着かなくなった場合は
『食べたいのに食べられないことによるイラ立ち』や
『レイアウトの変化(ご飯皿の移動)により戸惑っている』
状態だと思うので、余計なエネルギーを使わせないためにも即座に中止してください。
●明らかな体重減、摂取量の落ちこみが見られる場合
ペレットやバランスにあまりこだわらず、食事を摂らせることを最優先にします。愛ハムが好むものを取り入れ、ペースト状に混ぜて与えます。
我が家の場合はお助け食品に少量のプリンなどを加えています。
状態によっては強制給餌を施します。
●著しい食欲減退や脱水が見られる場合
→ 流動食と強制給餌●その他
- 腫瘍で闘病中
炭水化物を控え、統合治療(下記参照)を取り入れる - 糖尿病
糖質、脂質、油分、動物性タンパク質を控え、低カロリーでバランスの良い食事を - 腎臓疾患
タンパク質やカリウムを控え、動物性タンパク質とビタミンを増やし、十分なエネルギーを - 肝臓疾患
脂肪分に気をつけてバランスの良い食事を - 膀胱炎、尿結石
カルシウムを控え、十分な水分補給 - 下痢
比較的元気なら、ペレットと水分をしっかり与える 多糖、油分は注意
サプリメントと代替療法(統合医療)の違い
少しでも良くなるようにと、つい頼ってしまうサプリメント。
健康なハムスターに与える場合とは違い、闘病中や体力低下時に与えるサプリメントには
意外な落とし穴が。
- 多糖類である(乳酸菌サプリやビタミン補給サプリなど、市販品のもの)
- 油分が多い(スタミノールやニュートリカル、アイソカルなど)
Aは食欲低下時の食欲増進、栄養補給として利用できますが、実は不適切な場合も多いです。
●代替(統合)療法に使用される食品
※代替療法とは薬に頼らない治療をする(ホメオパシーや免疫賦活作用、漢方、心療を利用する)こと
※統合医療とは
通常医療と代替療法を併用して行う治療方法のこと
を言います。
これらの治療に用いられる食品は主に、体内で生産できない成分や生産されにくい栄養素を補完することにより免疫力のアップをはかることを目的とされています。
- βグルカンの豊富なきのこエキス
- 初乳に含まれるラクトフェリン
- 相乗効果によりナチュラルキラー細胞を強化させるトランスファクター
最近は代替(統合)療法を取り入れる病院が増えてきました。
私には代替(統合)療法の効果を実証できるほどの経験はありませんが
効果ありと実感しています。
ですがこれらも賛否両論ですので、ご自分で判断なさってくださいね。
※ 治療中の場合、薬を飲まないからといって療法食を強化しても病気は治りません。
薬をきちんと服用することを前提に、療法食を併用してください。薬の飲ませ方 保定
体力さえ維持できれば回復が見込めるという状態であるならば、体が弱ってる時でも、強制投薬
強制給餌は積極的に行って良いのではと思います。
末期症状や高齢で衰弱してる場合は、ぎりぎりまで延命を続けるか、それとも少しでも苦痛を減らす方を優先するのか(ターミナルケア)は飼い主の判断になります。
どちらを選択してもとても辛いですが、目をそらさずに、最後までしっかり見届けてほしいです。
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