> 病院へ行く前に

特に初めて通院する方はぜひ一度読んでみてください

突然の異変や状態悪化で、何の準備もなく病院へ連れて行くのは、さらに状態を悪化させることになったり余計なストレスをかけてしまうことにもなりかねません。
かといってストレスを恐れて通院をためらい、手遅れになるのも避けたいことです。
少しでも早く連れて行くのは大切なことなのですが、慌てて飛び出す前に、通院するにあたって必要な準備をしましょう。

●初めて通院する場合
使ってるケージごと通院することをおすすめします
※理由
  • できるだけ普段通りの環境を維持し、極力ストレスをかけないようにするため
  • 普段の飼育環境を見てもらうことで原因がわかる場合がある
  • 飼育環境に間違いがある場合、アドバイスしてもらえることもある

●ケージごとの通院が無理な場合
※ プラケースや虫かご、ハムスター用キャリー、小さめの衣装ケースなどに移して連れて行く場合
  1. 床材やハウスをケージからそのまま移し、できるだけ普段の飼育環境に近づける
    (ハウスが無理なら床材だけでも)
  2. 糞や尿に異常がある場合はもちろん、異常がなくても、糞や尿から病気がわかることもあるため
    できるだけ持参する

※糞の持参方法(固形・軟便の場合)
便の持参法 便の持参法2
  1. できるだけホヤホヤのうんちを、空気が入らないようにセロテープできっちり挟む
  2. さらにジッパー付きのビニール袋に入れ、しっかり空気を抜いて口を閉じる
  3. 正しい検査ができなくなるので、乾燥させないことが大事

※糞の持参方法(下痢、水様便の場合)
便のついてる床材や巣材をそのまま袋やラップに包んで持参してください。
空気に触れて乾燥がすすむと正確な診断ができなくなるので、しっかり空気を抜くことが大切です。

※尿の持参方法
  • ケージ内に溜まってる尿があれば、それをシリンジや薬の空き容器で吸い取り持参します。
  • シリンジや空き容器が無い場合は、ティッシュに吸い取り、袋やラップで包みます。空気はしっかり抜いてください。ティッシュに吸い取るときは、尿がしたたり落ちるくらいになるよう
    ティッシュの大きさを調整します。
  • 溜まってる尿が無い場合は、尿の付いてる床材や巣材、トイレ砂を袋に入れて持参します。
    空気はしっかり抜きます。
尿の場合、尿でベタベタに濡れてる状態のものがあればいいのですが、無い場合は詳しい検査が難しくなるので尿の色を診ての推定判断になるかと思います。

※(注)
紙製の空き箱にハムスターを入れての通院は、ハムスターが落ち着けない、箱を齧って穴を開ける
などの危険があるのでおすすめできません

●ケージを保温(夏場なら涼しく)する
ケージの準備ができたら次はケージ内の温度調整です。夏場なら保冷剤を使って25℃前後
冬場ならカイロや湯たんぽで26℃前後くらいの温度になるようにしてください。

※(注)
カイロは酸素を吸収して熱を発するので、ケージの外側に付けるようにしてください。
また、温度調節がきかず熱くなりすぎるためこまめにチェックしましょう。

●ケージを覆って暗くする
ハムスターは環境の変化や音に敏感なため、通院のストレスで命を落とした実例もあるようです。
人馴れしてればストレスがかからないというわけではありません。
通院時のハムスターのストレスは誰にも計れません。
直射日光も嫌います。
なので変化する環境や音から受けるストレスを軽減できるよう、ケージを覆ってあげましょう。

我が家の場合、夏場はタオルケット、冬場は大人用のフリースを使って覆っていますが、その他ダンボールや小さい毛布など、覆えて支障のないものなら大丈夫だと思います。
全体をしっかり覆ってしまうと、ケージ内の温度が上がりすぎたり下がりすぎたり息苦しくなったりするので、通気用に少し隙間を開けておきます。

※ 極力ストレスを防ぎたい中、移動による揺れはどう頑張っても避けられないものではありますが
それでも頑張ってできるだけ揺れを少なくしてあげてください。


●聞きたいことをメモしておく
これがあるのと無いのとでは私の中で大きく違いました。
まだ通院経験が少なかった頃、いざ診察になると、診察されてる愛ハムの心配や先生の話を聞くのに精一杯で、自分が何を聞きたかったのかど忘れしてしまってたんですね。
初めての通院の場合、緊張や不安から忘れてしまうこともあるかと思います。
そんなとき、メモがあると助かります。
私の場合ですが、メモがあることで、なんだか聞きづらい・・といった気持ちを乗り越えれた時もありました。


※ これらの準備をできるだけ手早く済ませましょう。
と言っても慣れないうちはなかなかそうもいきませんよね。
でもこの知識が頭の中にあるのと無いのでは随分違いますし、ここをご覧くださったあなたなら
きっと大丈夫です。



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