> 納得のいく治療を


いつまでも健康に過ごしてほしい
病気やケガを治してあげたい
愛ハムの命を救いたい
から病院に連れていくのであり、病院に駆け込む飼い主さんは皆、納得のいく治療を受けたいと願ってらっしゃることでしょう。

・会話はクールだけど技術は信用できる、経験が豊富で安心できる
・自分の意見もちゃんと聞き入れて検討してくれる、とにかく動物が好きな獣医師で親切

など、病院選びの基準は人それぞれです。
ですが病院さえ選べば納得のいく治療を受けれるかといえばそれは違います。
納得のいく治療を受けるためには、病院選び以外に飼い主の自覚と努力も必要です。
医療は医師だけの問題ではなく、医師と患者(動物の場合は飼い主)がそれぞれの責任を果たすことによって納得のいく治療が受けれるのだと考えます。

病院選び

まずこちらの表をご覧ください。

※ここでいう経験者とは、知識と経験からくる判断力のある経験者のことです
 経験者でも知識が無ければ判断力が乏しくなるので初心者としてあります

●病院選びの最初の判断基準
- 電話をかけて選ぶ 口コミやHPで選ぶ
ハムスターもきちんと診てもらえるか 判断可能○
質問に対してアドバイスがあるか 判断不可×
受け答えは明確か ×
●受診してからの最低限の判断基準
- 経験者の場合 初心者の場合
不慣れな手つきではないか 判断できる○ なんとなくわかる△
十分な説明があるか
質問に対して的確に答えてくれるか 質問できない・質問しにくい×
患者の意見に耳を傾けてくれるか どう話せばいいかわからない・怖い ×
診察代や治療費は明確か 基準がわからないため △
※ネットやタウンページで調べ直接電話をかけて確かめる場合と、口コミや病院のHPから選んだ
場合では、後者の方がその時点で判断ミスに繋がる可能性が高いことが明らかです。
病院を事前にリストアップしておく必要があるのはこのためです。
問題が起きてから病院を探すのでは気が焦ってしまい、じっくりと選べなくなるからなんですね。

一度受診してからの判断においては、経験者と同じくらいの判断力を初心者に求めるのは厳しいことだというのがわかります。
それは、判断力というものが知識と経験によって身につくものだからです。

『じゃあ初心者だと納得のいく治療が受けられないの?』
いいえ違います。
学ぶ気持ちと少しの勇気があれば、初心者でも納得のいく治療を受けることができます。
『初心者だから』を言い訳にすることが、どれだけ情け無いことかも知ってください。

意思表示と話し合い

素人である飼育者の私達が医師と対等に話し合えるほどの知識を身につけることはほぼ不可能です。
でも飼い主だからこそ気付ける点、飼い主だからこその思い、願いというのは必ずあると思います。

初心者でもできること。
それは日々学ぶことと重要ポイントでの意思表示です。意思表示無くして話し合いはできません。
最初は緊張もありわからないことだらけなので、ほとんどの人は、何をどう聞いたらいいのか戸惑い
獣医師に言われるまま言葉を飲み込んでしまうのではないかと思います。私もそうでした。
でもそのままにしてしまうと、その後もずっと『ただの扱いやすい患者』になってしまい、間違いに気付くのが遅れたり、後悔に繋がったり、病院を頻繁に変える結果になり得るので、一歩踏み出す勇気を出してください。
質問して間違ってたらどうしよう、怒らせちゃったら・・バカにされるのも嫌だ・・などの不安を乗り越えてください。
優しい先生がすべて良い獣医師とは限りません。
ハムスターと飼い主のためにあえて厳しいことを仰る先生もみえます。
そして良い獣医師なら、医師や治療法に対する飼い主の意思表示に腹を立てることは無いはずです。

『 聞くはいっときの恥。聞かぬは一生の後悔 』

獣医師の考えや獣医師自身を知るためにも意思表示は大切です。
納得いくまで話し合うことが納得のいく治療を受ける第一歩なのです。
そしてもし、十分な話し合いがもてないような獣医師だった場合は、思い切って病院を変えても良いと思います。

医師は医師である以上、患者側から何も意思表示が無くても
『助けるための診療、助けるための治療』
を行うべきなのですが、意思表示が無いからと怠慢になったり、意思表示があってもそれを無視した診察、治療を行う医師も残念ながら存在するようです。
結果、事故に繋がったりハムスターや飼い主を余計苦しめることになった事実は意外に多いのです。
意思表示があってもそのようなことがあるくらいなので、意思表示をしない=正しい判断を遅らせるということはわかっていただけると思います。

ただし、やみくもに意思表示をすればいいということではありません。
まったくの無知でする意思表示は、誤判断に繋がり、獣医師を困らせることにもなります。
動物を愛する者として、他の患畜さんへの診察も円滑にしてあげたいですよね。
この章で、最低でも基本知識を身につけておくことの大切さもわかっていただけると幸いです。
知識は、飼育以外にも大いに役立つのです。
そして少しずつでも、日々学ぶ努力も忘れないでいただけたらと思います。



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