> 容態悪化時の応急処置

はじめに

ここに挙げているものはあくまで一時的な対処法でしかありません。
急変が起きたのが深夜で開いてる病院がない、休診日にトラブル発生、病院が遠く体力がもつか不安
など、病院を受診するまでの間、何が飼い主にできるのかを考えるためにある章です。
応急処置で少し回復したように見えても、根本的な疾患原因が取り除けるわけではありません。
一時的な処置で病気は治せないのです。必ず受診してください。

急にご飯を食べなくなった

食事が摂れてない、いつもより元気がないなどの場合は応急処置を施すよりまず病院に行ってくださ
い。ぐったりして起き上がれないなど明らかな緊急時の場合は下記を参考に考えてみてください。



●保温する

体調を崩してるときは体温が下がりやすくなっています。
ペットヒーターやカイロ(注)、湯たんぽ等を使って直接寝床を温める、またはケージ全体を温めてあげてください。
目を覚まさないなど重度の低体温症に陥ってる時はハムスターを直接温めます。
ですが温めすぎると脱水を起こしたりして逆効果。26〜28℃くらいがベストです。
急激に高温状態にしたり、ドライヤーの風を直接あてる保温は危険なので避けてください。

※注 カイロは酸素を吸収して熱を発するので、カイロを使用する際は外付けをおすすめします。
   また、温度調節が利かず熱くなりすぎるので十分に気をつけてください。


●水分を与える

ぐったりしている時は、低血糖と脱水を防ぐために保温と同時に水分を摂らせます。
ブドウ糖やハチミツをぬるま湯で溶いたシロップ(濃度40〜50%)を少しずつ与えましょう。
ブドウ糖やハチミツが無い場合は砂糖水でもなんとか代用できます。
冷たい水を与えるのは避けてください。

シロップを口に運んでも飲もうとしない場合はかなり衰弱しています


●呼吸を助ける

苦しそうに呼吸しているときは、携帯酸素を利用して呼吸を助けてあげてください。
簡易酸素室(虫かごなどのプラケース・携帯酸素・ラップ使用で自作)もひとつの方法です。
携帯酸素を使う場合は、ケース内の酸素濃度が30〜40%で安定するよう気をつけてください。
簡易酸素室の自作方法を掲載されてるサイト様→ スナネズミとわたし 様(すならいふより)


ひどい下痢でぐったり

下痢しているハムスターを隔離後、上記の対処を施してすぐに病院に行ってください。
下痢を起こしているハムスターに様子見は致命的です。

手洗いは忘れずに

ケガをした・腫瘍や膿瘍部が自壊した・術後の縫合部が開いてしまった

イソジン消毒液を薄めた液ですぐに消毒をします。太めの綿棒を使うとやりやすいです。
ですがたとえ血が止まっても、応急処置だけでは細菌感染などの二次疾患は防げません。
また、イソジン消毒液はあくまで消毒液であって傷口を治癒させるものではありません。
傷口を治すためにはイソジン消毒液では不足です。場合によっては逆効果にもなりえます。
必ず病院に行って治療を受けてください。

イソジンうがい薬ではなく消毒用のイソジンです。オキシドール等は使わないでください。
  滅多に起こらないそうですが、ごく稀にアレルギー反応を示す個体もいるようです。


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